アプリケーション
主な活用法のご案内
心筋細胞の成熟化に適したCellArray-Heart™は、
ヒトiPS細胞由来心筋細胞培養の培養や、
細胞シートの作製のアプリケーションに最適です。

ヒトiPS細胞由来心筋細胞を10日間で成熟化

ヒトiPS細胞由来心筋細胞を10日間で成熟化

CellArray-Heart™で培養したヒトiPS細胞由来心筋細胞は、
ストライプ方向に配向し、同一方向に収縮します。
また、10日以上の維持培養で、 細胞成熟化が促進されます。

ストライプ方向への配向培養

 ヒトiPS細胞由来心筋細胞を7日、14日、44日間培養しました。
 CellArray-Heart™上のiPS心筋細胞は、培養7日目でストライプ方向への配向性が見られ、配向性は培養44日目まで維持されました。一般的な平面の細胞培養基材上では、培養日数に関わらず、iPS心筋細胞はランダムな方向性で培養されました。
 CellArray-Heart™は、使用前にフィブロネクチンコーティング処理を行いましたが、心筋細胞の配向性誘導には影響はありませんでした。
蛍光染色:アクチン(赤)、 核(青)、細胞質(緑)

同一方向に収縮

 CellArray-Heart™上の培養17日目の心筋細胞の運動をライブセルイメージングシステムを使用して解析した結果、CellArray-Heart™では顕著な一方向(180°と0°)への動きが検出されましたこれは。これは、心筋細胞は一定方向に収縮していることを示しており、収縮方向はストライプの方向と一致しました。
 一方、平面の培養基材では、全方向(360°)への動きが検出され、心筋細胞はランダムな方向の収縮を示しました。
心筋細胞はストライプ方向に沿って一方向に収縮
データ協力:順天堂大学 大学院医学研究科 難病の診断と治療研究センター

運動機能の活性化

一定の方向に大きく拍動
 動画は培養14日目の心筋細胞の拍動の様子を示しました。
 CellArray-Heart™上で培養した心筋細胞は一定の方向に収縮し、平坦基材上で培養した心筋細胞と比較して拍動数が多く、運動機能の活性化が確認されました。
  • ・心筋細胞、筋芽細胞、線維芽細胞で確認済みですが、細胞の種類、培養条件によっては配向に適さない場合もあります。
  • ・本製品は、研究・研究用途に限定して販売しております。研究・開発用途以外の目的でご使用された場合の安全性については保証できませんので、予めご了承願います。
  • ・本サイトにて提示したデータは、お客様の実験結果を保証するものではありません。